ギリシャに行ったときのこと
小さい頃から仲のいい親友が、アメリカに住んでいます。
その友達とは、一緒に旅行したりもするのですが、2年半前の2014年夏は、ギリシャとエーゲ海の島々に旅行に行こうということになりました。
いつも、友達と、友達の奥さん(アメリカ人)と、僕の、3人です。
僕は日本から、友達夫婦はアメリカから、アテネ空港で集合しました。
ギリシャに行くと決まったとき、Red hillの歌詞カードの最後のページの神殿が頭に浮かび、あれはギリシャにあるのかな?もしそうなら是非行ってみたい!と思いました。
このアルバムを手にした中学生の頃から、パルテノン神殿みたいな所だな~、ギリシャなのかな~と、何となく思っていました。
しかし本当にギリシャなのか、そうだとしたら写真の場所はどこなのか、インターネットで調べまくったけど、情報が一切無くて、場所も何も分かりませんでした。
旅行に出発するとき、僕はRed hillのアルバムをスーツケースに入れて持って行きました。
もしも、そこに行くことができたなら、実際の風景と、アルバムの写真を見たいじゃないですか。
行くまでは、パルテノン神殿かなと思っていましたけど、実際にパルテノン神殿に行くと、そことは違いました。
ギリシャ滞在中に探して、探して、場所が判明し、レンタカーを借りて、アテネから車で2時間くらい行った所にありました。
友達もつき合ってくれました。
エーゲ海を見下ろす、小高い丘の上にありました。
たどり着けたことが嬉しくて、同じ景色を実際に見れたことが嬉しくて、素晴らしい景色に感動しました。
夕日の時間に行って、同じアングルで撮りました。
今風に言えば、聖地巡礼というのでしょうか…(笑)
さっきも書きましたが、この神殿があるのは、小高い丘の上です。
それが夕方の時間は、夕日をうけて赤く染まります。
まさに、Red hill…。
ちゃんとアルバムタイトルと、つながりがあったんですね。
ここに来て初めて分かりました。
Red hillが発売されたのが1993年、僕がここを訪れたのが2014年。
神殿や周りの景色は、地面の石の位置までも、変わりなく同じままでした。
アルバムの写真と見比べると、1つだけ変わっていることに気がつきました。
アルバムの写真に写っている小さな木が、21年たった今も同じ場所にあって、それが大きく成長していました。
それに気づいてまた感動しました。
少なくとも21年以上のあいだ、ずーっと同じ場所で、同じ時代を、この木も生きているんですね。
そう思うと、なんだか感慨深かったです。
これからも、ここで根を張り続け、海の上にそびえるBIG TREEに成長してほしいです。
違うアングルからも撮りました。
夕日が落ちる頃、空と海と地平線がきれいで、他にいた人達も、皆写真を撮っていました。
本当にきれいでした。
入り口(出口)は、夕方で閉じられます。
近くにおみやげ屋さんがあったので、ここに来た記念に、ポストカードやマグネットなどを買い、駐車場までおりた頃には、辺りはすっかり暗くなっていました。
見上げると、夜はライトアップされていました。
ASKAさんの「桃ノ木。」というエントリーを読んで、この木のことを思い出したので、書いてみました。
中途半端な所に、1本だけ生えているので、人が植樹したものではなさそうで、おそらく海鳥が運んできた種が、たまたまそこで根を張り、成長しているんでしょうね。
ASKAさんの家の、桃ノ木と同じように。